ITアウトソーシング

  • ISアウトソーシング: 施設管理を含む情報システムのアウトソーシングは、サービスプロバイダが顧客の情報システムの運用や部門の全ての責任を持って管理し、長期的な契約上の取り決めを前提としている。アウトソーシング契約には、データセンタ、LAN/WAN運用、ヘルプデスク、アプリケーション開発および保守、関連コンサルティングとシステムインテグレーションが含まれることもある。子会社が親会社の情報システムの運用や部門の全ての責任を持って管理する場合、親会社は子会社の顧客とし、親会社が子会社に情報システムをアウトソーシングしているとみなす。
  • 処理サービス: 処理サービス契約は平均1年間となり、他のタイプのアウトソーシング契約と比較するとかなり短期の時間枠である。こうした契約の多くは1年ベースで更新される。アウトソーシング元と顧客の関係は「ベンダ/ユーザ」のレベルを維持している。提供されるサービスは、仕様・設定変更をほとんど伴わない、あるいはまったく伴わないきわめて効率的な既成サービスである。顧客が重要事項の決定権を保持し、ベンダは戦略的な関与のレベルが一般に低い。以下に処理サービスの例を示す。
  1. 消費者支払い処理: クレジットカード等の電子支払い
  2. 小切手処理
  3. 請求処理
  4. 給与計算処理
  • アプリケーションアウトソーシング: アプリケーションアウトソーシングは、パッケージまたはカスタムアプリケーションの配備、管理、拡張に対する責任が契約により外部サービスプロバイダに移されるサービスである。アプリケーションのアウトソーサーは、特定レベルのアプリケーション機能を提供し、この機能を提供するために必要なインフラ、スタッフ、接続に対して責任を負う。
  • ネットワークインフラ管理: このカテゴリに特有の業務活動には、資産管理、テクノロジーリフレッシュ、オンサイトのハードウェア保守、リモートのネットワーク管理および監視、リモートサーバー監視、リモートクライアント(PC、ワークステーションなど)管理、バックアップおよびアーカイブ、業務回復、セキュリティ監視などのサービスが含まれる。