グリッドコンピューティング

グリッドコンピューティングは複数の独立したコンピュータをネットワークで接続して利用する。比較される対象としてクラスタシステムが存在する。両社に共通な要素は次のようなものである。

  • 独立性: グリッドもクラスタも、それを構成する要素としてのコンピュータは、グリッドやクラスタから切り離されてもそれ自体単独にシステムとして機能しうる独立性を持っている。
  • 業界標準による接続: グリッドもクラスタも、業界標準である技術つまりネットワーク、I/OおよびWebインタフェースなどによって接続されている。

グリッドとクラスタを分ける要素は、それをどのように組織化して運用するかという点にある。

  • 管理の多様性: グリッドは、それぞれ独自の所有者が存在し、グリッドの一部として機能すると同時に、その所有者によって利用される両方の性格を持っている。したがって、各コンポーネントはグリッドの中で固定的に機能しているわけではない。全体の構成は、時と場合によって異なり変化する。場合によっては、グリッドの管理ソフトウェアのみがその時点での資源の正確な状態を把握していることもありうる。